アジア選手権開幕、スプリントで尾崎が金メダル!

 本日より、香港での第6回アジア選手権大会が開催しました。
 最初の種目は、スプリントです。
 時折、雨も降りましたが、気温的に暑すぎずオリエンテーリングにはちょうど良いコンディションで行われました。
 会場は香港の北部、中国との国境にほど近い「上水」という住宅街。
 200年以上前の明代からの歴史がある古い村で、路地が入り組んだ日本の漁村のような集落が、その舞台となりました。
コースはこちら。
M21Eコース
Sprint_M21E.jpg
W21Eコース
Sprint_W21E.jpg

 狭い路地で細かな方向転換を強いられる、非常に難度の高いコースでした。
日本ではなかなか経験できないレースに、チームは苦戦を強いられました。
●W18E
1.Tan Shanlin CHN 13:12
2.Huang Min-Huei TPE 13:23
3.Leung Hei Tung HKG 13:26
11. 丸山 JPN 15:57
14. 落合 JPN 21:37
15. 古田島 JPN 23:23
 W18Eでは、丸山選手の11位が最高位。落合選手は14位、古田島選手が15位に。
●M18E
1.Zhou Hongcheng CHN 12:12
2.Peng Yuanpeng CHN 12:59
3.Wong Cheuk Wang HNG 13:17
5.寺嶋 JPN 13:40
8.祖父江 JPN 14:09
12.国沢 JPN 16:07
13.福室 JPN 16:23
清古 DNS(体調不良につき)
 メダルが期待されたM18Eクラスでは、中学生の寺嶋選手の5位が最高位。続いて祖父江選手が8位、国沢選手が12位、福室選手が13位となりました。
●W20E
1.Li Yongyu CHN 11:47
2.伊部 JPN 12:11
3.Ye Ziyun CHN 12:48
5.宮本 JPN 14:20
6.青代 JPN 14:33
9.佐久間 JPN 16:02
10.古谷 JPN 17:03
11.佐藤 JPN 19:03
 W20Eでは、注目の伊部選手がトップと24秒差で惜しくも2位。宮本選手が5位、青代選手が6位、佐久間選手が9位、古谷選手が10位、佐藤選手が11位でした。
●M20E
1.Hu Yaowen CHN 12:37
2.森清 JPN 12:38
3.片岡 JPN 12:47
3.Huang Yi CHN 12:47
6.北見 JPN 13:31
8.椎名 JPN 13:57
9.大石 JPN 14:05
10.小牧 JPN 14:22
12.中村 JPN 15:09
Kataoka.jpg
 M20Eでは、優勝候補の森清選手がわずか1秒差でこちらも2位。また片岡選手が中国選手と同着の3位に。以下、6位北見選手、8位椎名選手、9位大石選手、10位小牧選手、12位中村選手となりました。
●W21E
1.Chan H W Brenda HKG 13:59
2.Zheng Jiayi CHN 14:13
3.Lam Cho yu HKG 14:43
6.出田 JPN 15:12
9.勝山 JPN 16:09
19.高橋 JPN 18:11
21.小野澤 JPN 18:26
山岸 JPN DNQ(コントロール不通過)
Izuta.jpg

(c)orienteering association of hongkong

Katsuyama.jpg
 W21Eは、出田選手の6位が最高位。勝山選手が9位、高橋選手が19位、スプリントだけに出場する小野澤選手が21位。山岸選手は、SIユニットが反応しなかったようで、コントロール不通過になってしまいました。
●M21E
1.尾崎 JPN 13:27
2.Yu Tsz Wai HKG 13:51
3.谷川 JPN 13:53
5.上島 JPN 14:16
9.堀田 JPN 14:56
11.種市 JPN 15:00
14.結城 JPN 15:24
15.松下 JPN 15:40
34.寺垣内 JPN 18:02
Osaki.jpg

(c)orienteering association of hongkong

 M21Eでは尾崎選手が見事、アジアチャンプに。そして前日首を痛めていたにもかかわらず、前回アジアミドルチャンプの谷川選手が3位に入りました。2人は、ここ数年、アジアでのスプリントイベントに足繁く通っており、その経験が見事、大事な舞台で結果に表れた形となりました。以下、5位に上島選手、9位堀田選手、11位種市選手、14位結城選手、15位松下選手、そしてベテラン寺垣内選手は34位に終わりました。
Medalist.jpeg
 以上が、スプリントの結果です。
 トータルとして、中国が8個に対し、日本は地元香港と並ぶ5個のメダルを獲得することができました。中でも、スプリント大国の中国選手や地元香港選手を差し置いて、アジアチャンピオンに輝いた尾崎選手のここ一番の走りは見事だったと思います。
 今大会のスプリントコースのクオリティは、非常に高く、そうした中で日本の競技環境は、中国や香港に比べても、残念ながら十分とは言えません。そんな中でも、ジュニアで結果を残した選手は、本来の高いポテンシャルを見せてくれましたし、シニアでは、海外経験豊富な選手たちが結果を出してくれました。そのあたりが今後の強化のヒントになると思います。
 さて、一日レストデイがあり、25日は日本人が得意とするフォレスト種目のミドルディスタンスとなります。スプリント以上の結果を期待しましょう。