WOC2021@チェコ_前半戦3種目が終了(スプリント・スプリントリレー・ミドル)

チェコのドクシーで開催されている世界オリエンテーリング選手権の前半戦3種目が終了しました。

明日以降のリレーとロングという2種目を控えますが、前半戦の結果を振り返ります。

 

●スプリント種目

スプリント種目は市街地や公園で行われ、時速20kmにも迫る早い走速度の中でのルート選択が問われる競技です。今大会では複雑な構造を持つヨーロッパ式の要塞とその上部に築かれた街での開催となりました。予選と決勝の2レースが行われ、予選各組の上位15人が決勝に進出する事が可能です。

日本チームは男子予選A組に出場した小牧選手が予選通過まで17秒と、あと一歩の所まで迫りましたが18位となりました。小牧選手は序盤中盤と難しいルート選択の中をミスを犯しつつも、その傷口を広げない様な耐えの走りを展開していましたが、最終盤に集中力を切らし20秒ほどのイージーミスを犯してしまいました。

予選成績速報:https://liveresultat.orientering.se/followfull.php?comp=19605

 

●スプリントリレー種目

スプリントリレー種目はスプリントと同様のコースを4人で継走し、国別対抗で競う種目です。開催の中心都市であるドクシーの市街地で開催されました。個人戦程の難度では無いものの、常にルート選択を問われるづけるコースでのレースとなりました。

日本チームは松本選手-尾崎選手-伊藤選手-阿部選手の布陣で挑み、首位のスウェーデンから遅れる事およそ17分の22位/26カ国出走となりました。1走の松本選手が中盤まで何とか先頭集団に食らいつくも、終盤で徐々に引き離されました。後続の選手が好走を見せるも集団走のペースで走る国々に単独走で追いつく事は難しく、上記の結果に至りました。

公式成績:https://eventor.orienteering.org/Events/ResultList?eventId=7060&groupBy=EventClass

 

●ミドル種目

ミドル種目は山林で行われ、正確なナビゲーションと多々の方向転換が求められる種目です。今回はドクシーの街から北西に80km程離れた山林でました。薮と斜面と崖が多く点在し、極めてストレスの高い山林でのナビゲーションが求められました。予選と決勝の2レースが行われ、予選の各組上位15人の順位枠と、各国誰も15位以内を獲得できなかった場合予選の最上位選手が決勝進出できる参加国枠で選考された選手が決勝に進出します。

予選では女子A組を走った稲毛選手がトップと8分差の16位/27人出走、男子C組では小牧選手がトップと8分差弱の17位/34人出走となり、惜しくも目標としていた順位枠での決勝進出は逃し参加国枠での決勝進出となりました。しかしながら、両選手ともに15位のタイムまで1分程に迫る過去のフォレスト種目の中で最高レベルの成績となりました。

公式成績:https://eventor.orienteering.org/Events/ResultList?eventId=7061&groupBy=EventClass

決勝では予選とは全く比べ物にならない国際オリエンテーリング競技会史上最高難度とも評されるコースが提供されました。稲毛選手はトップと20分差の57:37でフィニッシュ、40位/56人出走と健闘しました。小牧選手も自身の実力を遥かに上回るコースを完走し51位/58人出走となりました。

公式成績:https://eventor.orienteering.org/Events/ResultList?eventId=7062

 

明日以降はフォレスト種目のリレーとロング種目が実施されます。観戦などは下記の大会公式webサイトから可能ですので是非ご覧ください。

引き続きの応援をよろしくお願いいたします。