地図記号の基本と利用の留意点
基本的な地図記号
地形図の記号は約140種類。その全てを憶える必要はありません。まず憶えてほしい記号が以下の記号です(地域や山容により必要な記号は異なります)。

【図2:基本の地図記号とそれがどう役立つか】
地図記号を憶える際の留意点
地図記号を憶える際、「■=独立建物(小)」と言い換えられるだけでは不十分です。実物を見た時、それがどの地図記号で表されているか分かること、地図記号から実際をイメージできること、加えて、その記号がナヴィゲーションにどう役立つかを理解することが重要です。国土地理院のサイトに地図記号の一覧と詳しい解説が写真とともに掲載されています。
(リンク:
https://www.gsi.go.jp/kohokocho/map-sign-tizukigou-2022-itiran.html)

【図3:地図記号を憶える時に必要な結びつき】
地図を使う上で憶えてほしい約束事
縮尺
縮尺は、地図上の長さと実際の長さの比の値です。縮尺を使って、距離を把握したり、描かれた特徴物の大きさを知ることができます。地図上の1cmが実際にどれくらいの長さか、あるいは1kmが地図上で何cmかを憶えておくことが実用的です。

【表:地図上の距離と実距離の換算】
磁北と真北
コンパス(方位磁針)が指す北と、地図の真北(一般的には地図の縦方向の枠線の向き)は少しずれています。コンパスの指す方向が磁北で、両者の角度の差を偏角と呼びます。日本では5~10度ですが、本州では概ね7度です。正確さが要求されるナヴィゲーションでは、地図にあらかじめ磁北の方向を記すと便利です。これを磁北線と呼びます。三角関数を使うと、南北方向に100mmに対して西に12mm(正確には12.3mm)とると、その角度が7度となります。

【図4:磁北と真北】
等高線と等高線間隔
隣り合う等高線の標高差が等高線間隔です。1:25000地形図では等高線間隔は10mです。等高線は5本ごとに太くなっており、これを計曲線と呼びます。計曲線の等高線間隔は50mです。等高線間隔と等高線の数によって標高差が読み取れます。

【図4:等高線】
等高線から地形を把握する
等高線は地形を表現する記号です。一般的には、等高線によって尾根・谷・ピークといった地形が読み取れますが、それ以外にも、以下のような地形上の特徴を読み取ることができます。
- 基本の地形図記号と地図記号を使う際の留意点
- ナヴィゲーションサイクルとは?
- 現在地を把握する様々な方法
- コンパス・地図を使った進路の維持
- 線状特徴物がなくてもまっすぐ進むテクニック
- 道を間違えた、と思ったら