競技形式
オリエンテーリングの競技形式としては国際オリエンテーリング連盟により、「フットO」「トレイルO」「スキーO」「MTB-O(マウンテンバイクO)」の4つが定義されています。なかでも人間の足で移動するフットOが一般的で、この文章も基本的には「フットO」についての説明になっています。また、この4つの形式以外にも類似の競技が幾つか存在しておりますので、それらについてもご紹介します。
フットO
足を使った自力での移動のみで競技する最も一般的なオリエンテーリングです。19世紀末、スウェーデン陸軍の斥候訓練から始まりました。
トレイルO
障害があり、自力での移動が困難な方のために開発されたオリエンテーリングです。走破する時間を競うのではなく、地図に示されたフラッグが実際に設置された複数のフラッグのどれと一致するのかを選び出す競技です。競技会では同点の競技者に順位をつけるために、判断の速さを競うタイム・コントロールも設けられます。近年ではタイム・コントロールだけで競うTempOや、リレー形式での競技も世界選手権で採用されています。
スキーO
雪原を、クロスカントリースキーをはいて行うオリエンテーリングです。地図の描かれ方もフットOとは変わってきます。
MTB-O
マウンテンバイクを使って行うオリエンテーリングです。フットOに比べ地図の範囲も広く、距離やスピードが上がります。バイクで進めない場所ではMTBを担いで進むこともあります。
ロゲイニング
より広大な範囲でかつ24時間にも及ぶ長い制限時間で行われるスコアオリエンテーリング形式の競技です。日本では写真を通過証明とするフォトロゲイニング形式で、制限時間3~6時間の大会が多く開催されています。JOAではナヴィゲーション・ゲームスとしてロゲイニング競技のシリーズ戦を行っています。
その他の類似競技
その他、オリエンテーリングに似た競技として、ARDF(FOX-O、ラジオオリエンテーリング)、マウンテンマラソン、アドベンチャーレースといったものもあります。