ロング予選の応援ありがとうございました

小泉です。
ロング予選の応援ありがとうございました。
結果は26位で、トップ・予選通過15位との差も大きく力の差を見せつけられた格好ですが、レースとしてはきちんと自分をコントロールし練習の成果をしっかり発揮しながらよいペースで走れましたし、昨年よりも順位も上げられました。今回は多くの方から期待して頂いていた分申し訳なさもあり、見栄えのする結果ではないかもしれませんが、場合によってはもっと差がつくかもしれないとも思っていたので、僕としては気持ちはよいです。
ただ悔しさがないと言えばもちろん嘘で、もっと上に行きたいという気持ちはあります。レースでは実感できる凡ミスを合計で2分ほどしました。この2分は技術的には克服可能です。上位の選手のルートを見ているとより積極的なルートどりをしているので、ミスを含めて全体で5分の短縮はレース前の場数を増やすことで詰められます。もう残り5分、キロあたり30秒弱、をどう詰めるか。これはもうランニングとナビゲーションの両方をしっかりと鍛錬していくしかありませんが、このペースを詰めることは今の日本選手たちには実現可能な目標のように感じています。日本選手が結果を出せないと言われている大陸系のコースでも必ず結果を残せる日が来ます。
今回は過去にない自信を掴めました。今回のレースではとにかくアタックポイントをきっちり決めてからルートプランしました。これはこの1年、日本チームで徹底してきたことです。ロングレッグでもより適切なアタックポイントを決めててからルートチョイスをしました。過去の大会ではコントロール付近までとにかく素早く近づけるルートを選び、そこからなんとかしてアタックする、というアプローチでした。数キロに及ぶレッグもあるロングディスタンスでは後者のほうが結果的に早いのではないかと思うこともありましたが、今回のレースでは前者の方法で決めたルートであるにもかかわらず、踏み跡が多く残るルートを選べていました。後で多くの選手のルートを見てそれは正しかったとも確信しました。
世界のトップ選手といえども共通の基礎技術があり、それを根幹にレースを組み立てている証拠です。アプローチは正しいです。あとはより速く、素早く走る練習をしていくだけです。日本での結果に満足せず、1秒でもよいタイムを出す意識をもって臨めば予選の壁は乗り越えられると信じています。
僕の出番はリレーを残すのみとなりました。予選で20位前後の選手たちとは実力はさほど変わらないので、その自信と昨年の経験を活かして最後まで集団の中に残りたいと思います。本日予選のミドルに出場する5人の選手ともども応援よろしくお願いします。