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WOC ロングディスタンス決勝

WOC最終種目のロングディスタンスが8/11に行われました。King of Orienteeringを決めるとも言われる伝統あるレースに日本からは稲毛日菜子(京葉OLクラブ)、小泉成行(静岡OLC)が出場しました。

女子は9.9km、登距離475mのコースで、優勝のTove Alexandersson選手(SWE)が1:14:04のところを稲毛は1:49:14(トップ比147%)で走り48位。

稲毛選手のコメント
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昨年のエストニア大会で多大な力不足を感じてから、1年間このレースに向けて準備をしてきました。体力面においてはバイクやスカイランニング等新しい方法を取り入れつつ心肺持久力や登坂力を鍛え、限られたオリエンテーリングの機会は可能な限り男子クラスに出走しロングレースを組み立てる練習を積みました。目指している水準には届かなかったものの、昨年の自分よりは各国の選手達と競える期待を持ってスタートに立つことができました。

レース内容は、序盤が難しいと予想できたのでスピードを落として走り始めましたが、1番コントロール付近で現在地ロスト。地形と走りがマッチしないまま最初のロングレッグに入り、不安を感じながらのルート選択でミスルートを取ってしまいました。しかし中盤以降は、練習してきたペース配分と基本動作の徹底をきちんと発揮でき、淡々と大きなミスなく走れました。

結果は昨年と同順位の48位。自分や各選手の走りを研究しないと、この結果が嬉しいのか悔しいのかわかりません。しかし確実なのは、難しく辛かったけれど何にも代えがたい楽しさを感じたレースだったので、また来年成長して挑戦したいと思います。

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【photo by Janis Ligats】
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男子は16.1km、登距離640mのコースで、優勝のOlav
Lundanes選手(NOR)が1:37:43のところを小泉は2:29:08(トップ比153%)で58位。

小泉選手のコメント
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まずは多くの応援をいただきありがとうございました。ずっと目標にしていたWOC(個人)決勝という憧れの舞台を踏むことができ、心から嬉しく思います。
その感動とは裏腹に、50位以内トップ比135%という目標には届かず、この舞台の厳しさを身をもって知ることになってしまいました。

レースに臨みにあたって、最後まで失速せず走り切る戦略を練り、テレイン対策を行い、補給の準備をし、ほぼ作戦通りの走りができました。尾根沢のはっきりしないところで行き過ぎてしまい大きなロスをした1か所と、後半疲労のためルートチョイスに揺らぎが生まれロスしてしまったことは痛い失点でしたが、自分を上手くコントロールしながら最後まで粘り強く走れたと思います。結果に満足はしていませんが、今の自分にできることはしっかりやったという気持ちも強いです。

タイム比こそテレインやコースによってだいぶ左右される面がありますが、順位的には日本男子にとって50位以内を目指すというのが現実的な目標であると思います。ただいつまでもそれでいいのかということは、これから世界を目指す選手には常に意識してもらいたいことです。

また下位争いの中でもアジア選手の中ではベストの記録を残すことができました。今冬にアジア選手権を目指す選手は自信をもって戦ってほしいと思います。

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【photo by Janis Ligats】
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2人とも世界の壁の高さを感じつつも自分の取り組みにいくらかの手応えがあったようです。彼らが得た経験を持ち帰り、来年以降に活かせるようチームとしても取り組んでいきたいです。

これで世界選手権の全日程が終了し、選手は既に各々帰国の途についています。今回の世界選手権出場にあたり、チームに対してご支援、ご声援いただいた全ての皆様にあらためて御礼申し上げます。

フットO日本代表は12月に香港で開催されるアジア選手権に向けて、秋の国内主要レースで選考を行ってまいります。代表選手への引き続きの叱咤激励をよろしくお願いします。

Relay、そしてWTOC閉幕

トレイルO日本代表チームです。
WTOC(世界トレイルO選手権)も今日8月10日のリレーが最終日です。
トレイルOのリレーのコースは下記のようになっています。

・全部で30コントロール
・1~3走が各10個ずつ解答
・1走は全体の中から自由に10個解答、2走は残りから10個、3走が最後の10個
・1~3走間で情報のやりとりは、どのコントロールを解答したかのみ
(口頭は不可[チームチェックカード(CC)にパンチをすることでのみ示す])
・制限時間はチーム全体で261分、何走が何分使うかはチームの自由
・上記以外にTempO形式のコントロールが各走者に1ステーション4課題

そして勝敗は
・30個のうち誤答1個ごとに60秒加算
・TempO形式の3人の所要時間合計(誤答1個ごとに30秒加算)
の合計秒数が少ないチームが上位です。

日本はオープンクラスに下記の走順で臨みました。
大西正倫-木村治雄-田代雅之
(残念ながらパラリンピッククラスは3人揃わず日本からのエントリーは無し)

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日本チーム(左から 大西、木村、田代)

日本チームは出走にあたり、下記戦略で臨みました。
・各走者ごとの制限時間は3等分を基本目安として出走する。
・時間が余るなら、自身の解答再検証に使うよりは次走者への貯金を作る。
・1走大西はある程度固まった範囲の10個を選択することを基本とするが、難しいコントロール,自信のないコントロールは次走者以降に任せ、 確実に正解することの方を重要視する。 (それにより残コントロールがある程度広範囲に残っても構わない。)
・2走木村もある程度固まった範囲の10個選択を基本とするが、 残った20個のうち3走田代の苦手コントロール(縦方向の距離判断、あいまいな地形判断が苦手)を可能な限り解答してしまい、3走田代の 得意なコントロール(点状特徴物の同定やコンパスベアリングの課題)を残す。
・1走が時間を余して帰走した場合、2走3走でその分を等分するのではなく、2走が使い切る前提で良い。(2走が一番手順が複雑になるため。)
・3走はとにかく残ったコントロールを勘違いしないよう解答する。

展開は、1走大西が、87分平均のところ55分ほどで帰走、期待、そして想定していた通り2走以降に大きく時間の貯金を作りました。
2走の手順が複雑なのは、
・地図には30個もの円があり、どれが解答済みか地図上には示されていない。
・CCには20個もの空欄があり、それが地図上のどの円か把握する必要がある。
・その上でその中のどの10個を解答するのがチーム戦略上良いか考える。
ということをした上でレースをしないとならないからです。
手順の複雑さに影響されたか、当初想定していなかったコントロールを先に解答してしまいましたが、結果的には無事問題なく2走木村から3走田代へ継走しました。
3走田代も危うく前走者までに解答済みのコントロールを解答しそうになりましたが、手順上の問題はなく無事フィニッシュしました。

リレーの前身のチームコンペティション(団体戦)で入賞経験もある日本ですが、前2種目同様、上位には差を付けられる結果となりました。

WTOC2018 Relay (オープンクラス)
1位 Norway 285秒
2位 Latvia 319秒
3位 Finland 334秒
14位 Japan 533.5秒
1走 大西 137 秒 [(PreO 0ミス)+ 0秒 + (TempO)77 秒+60秒(2ミス)]
2走 木村 213.5秒 [(PreO 1ミス)+60秒 + (TempO)63.5秒+90秒(3ミス)]
3走 田代 183 秒 [(PreO 1ミス)+60秒 + (TempO)63 秒+60秒(2ミス)]

これでWTOC2018の全レースが終了しました。
最後に今日の選手のコメントを載せてWTOC日本代表チームのブログ更新を締めくくりたいと思います。ご注目、ご声援いただいた皆様、ありがとうございました。

1走 大西選手:
PreOパートでは作戦通り、全問正解しながら時間に余裕をもって木村さんにバトンを繋ぐ事が出来ました。しかし続くTempOパートでは難課題に全く対応出来ず、上位陣と大きなビハインドを作ってしまい、力不足を痛感しています。
今後は、総じて難しいTempOに弱すぎるという課題を克服して、また出直さなければと考えています。
ここまで応援してくださった皆様、ありがとうございました。

2走 木村選手:
作戦的にはあれでいいと思うが、実施の部分がすべてだった。団体戦はいちばん出たい種目。また来年に向け頑張りたい。

3走 田代選手:
フリーポイント形式のリレーは初参戦で、手順間違いを起こさないか少し緊張しました。うっかりミスをしがちなのは自分の弱点でもあり、そこは意識していたのでその部分でミスはありませんでしたが、難易度の高いコントロールで失点してしまいました。しかしこのWTOCを通し、失点したコントロールに対する課題は見えた気がします。上位との差は埋められない差ではないと思っていますので、もっと強くなってこの場に戻ってきたいです。

WTOC公式Webサイト
https://www.woc2018.lv/wtoc/

文責:田代

国別対抗リレー結果

森林で行うオリエンテーリング競技である「フォレスト競技」の2種目目、国別対抗リレー(以下、リレー)が終了しました。世界選手権のWOCのリレーでは、大会運営の円滑化のために遅いチームの2走・3走を優勝国確定後わずかな時間で一斉にスタートさせる仕組みがあり、昨年の日本チームは男子・女子共にその壁に阻まれていました。

今回のラトビアWOCでは、優勝設定時間が34分のコースを3人分こなすところで、3走の一斉スタート時間の設定がスタートから95分後となっていたため、近年の日本の記録、3走までバトンを繋ぐのが目標となりました。

リレーの出場選手は以下の通りです。
男子
1走:寺垣内 航
2走:結城 克哉
3走:小泉 成行

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女子
1走:稲毛 日菜子
2走:盛合 美誉
3走:村田 茉奈美
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早速ですが、リレーの結果です。
★男子リレー 結果
1 ノルウェー 107:26
2 スイス 107:30
3 フランス 107:36
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26 日本 141:52(寺垣内-結城-小泉)

★女子リレー 結果
1 スイス 105:03
2 スウェーデン 105:18
3 ロシア 107:20
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22 日本 166:52(稲毛-盛合-村田)


男子は昨年の29位から3つ順位を押し上げ26位、女子は昨年26位から4つ順位を上げて22位でした。近年の中では最高順位です。

以下、詳細なレース展開です。

レースは女子から始まりました。
女子1走稲毛選手は強いフィジカルと豊富な1走経験があり、トップ選手の集団から大きく離されずレースを展開しようと目論んでいました。その作戦が中盤まで功を奏し、レース全体の約1/3で訪れる会場通過時点で、トップから2分後の集団に食らいつく好走を見せます。
その後、第2集団に食らいつこうとするも藪や傾斜のきついエリアで離され、後続の国に抜かれてしまう厳しいレース展開。それでもなんとか大崩れはせず、全体25位の51:50でフィニッシュ。2走の盛合選手につなぎました。

2走盛合選手は2日前のミドルで蜂に襲われ、出走が危ぶまれましたが、驚異的な回復力と精神力でリレーに出走。また、事前の準備期間にリレーのコース回しを的中させていたため、うまくレースを展開できたようです。
WOCは運営上の都合で、2,3走の繰り上げスタートの時間制限が非常に厳しいのですが、2走盛合選手の走りのおかげで繰り上げの時間ぴったりで繋ぎ、無事アンカーまで途切れることなくチェンジオーバーしました。1走時点から2つ順位を上げ、全体23位でアンカーの村田選手に繋ぎます。(同時に、繰り上げスタートが行われました)

3走村田選手はリレー1種目のみの出場で、しっかりと自分のできることをやって無事競技時間内に完走。(あと3秒とギリギリでした)全体としては22位で、近年は、繰り上げスタート前にチェンジオーバーすることも難しかった日本チームとしては嬉しい結果です。

また、レースとは別の話題ですが、2日前のミドルで盛合が蜂に襲われた際、救助してくれたカメラマンのダディックが会場に居合わせ、お礼を言うシーンもありました。公式のfacebookでも取り上げられています。蜂に襲われた女子選手が、繰り上げスタートギリギリでチェンジオーバーというドラマチックな展開でした。

※facebook記事へのリンク
https://www.facebook.com/woc2018latvia/photos/a.983141738484043.1073741828.983127065152177/1365507980247415/?type=3&theater


次に男子のレース。
男子1走寺垣内選手は、2015年のスコットランドのWOCのリレー1走で好成績を残しており、同じく集団についていく走りをして中盤まではスピードに乗ったナビゲーションを展開していました。終盤、集団から少し離れますが、ベルギーやハンガリーなどのヨーロッパ諸国を先行してフィニッシュ、39か国中25位で2走の結城選手に繋ぎました。タイムは44'12でした。

2走の結城選手は、序盤でリズムがつかめずスロバキア、イタリアなどに抜かれますが、ハンガリー・ベルギーと同じタイミングで中間を通過。その後、集団から離れたもののベルギーのミスの間に追いつき、ロングレッグでベルギーを出し抜いて先行、全体28位で3走小泉選手にチェンジオーバー。寺垣内・結城の2人合計で繰り上げスタート時間までにフィニッシュし、無事3走にチェンジオーバーすることができました。タイムは48'42でした。

3走小泉選手は序盤ベルギー、アメリカと競り合いになりますが、中盤の見通しの悪いエリアを無難にこなし、ミスを犯した他国を先行。以降は順調にレースを進め、出走時に5分の差があったカナダ、イスラエルと1分差まで詰め寄ります。終盤のロングレッグのルートチョイスで、最後までその差は詰まりませんでしたが、最終的に順位を2つあげて全体26位でフィニッシュ。

男女ともに3走までチェンジオーバーし、また海外の中堅国と競り合いながら一部の層に勝利を収めることができたのは、非常に大きな収穫でした。中国やカザフスタンなど、アジア諸国からの参加も多かった中で、最速のタイムを記録できたのも、非常に喜ばしい結果です。

以下、出走した選手のコメントです。

女子1走:稲毛日菜子選手

世界選手権の1走は、全力でダッシュしても置いていかれる程のスピードレースです。最初のパターン振りを上手く処理できたため前半は集団のスピードに乗ることができ、各国の選手と競い合う非常に刺激的な経験ができました。しかし、オーバーペースがたたり後半は頭も身体も大失速。ミスやスピードダウンが響き、個人目標としていたタイムには届きませんでした。
個人のタイムは悔しいですが、チームとしては厳しい繰り上げスタートと競技時間のハードルを秒差でクリアし3人で完走でき、とても嬉しかったです。誰もがチーム完走のため全力を尽くし、166分をドキドキしながらも楽しめました。リレーの醍醐味を味わわせてくれたメンバーに感謝します。

女子2走:盛合美誉選手

まず、私は今回日本のトップ選手である稲毛、インカレ入賞者の村田と一緒にリレーができたことをとても誇りに思います。1走では稲毛がスペクテーターまでトップと2分差で他国についていき、その後失速してしまったものの、日本のトップバッターとしての役割を果たしてくれたなと感じました。
2走の私は周りにあまり人がいなく、孤独なレースとなりましたがとにかく冷静に大きなミスをしないように走りました。また、今回はウムスタートの時間がとてもシビアで、ェンジオーバーできるかどうかの瀬戸際でした。小さなミスがいくつかあったものの、次につなぎたいという気持ちで走りました。自分の中のレースとしてはこれまでの国際大会のリレーの中では1番いい走りができたと感じています。チェンジオーバーはウムスタートとほぼ同時にすることができました。最後までリレーをつなぐことが目標だったので、村田にチェンジオーバーできた時は嬉しさでいっぱいでした。本当は村田には絶対にチェンジオーバーするから安心して待っていてほしいと言いたかったですが、まだ実力が及ばす、そのような言葉をかけてあげられなかったことが申し訳なかったと感じます。村田は初めてのWOCでリレーが最初で最期の出場種目でしたが、大きく崩れることなくレースをこなし、競技時間もシビアでしたが競技時間の3秒前に帰ってきて3走というプレッシャーの中いい走りをしたと思います。

また、先日蜂に刺されたことでご心配をおかけしました。日本チームのサポートのおかげですぐに回復しリレーに臨むことができ、メンバー、コーチに感謝しております。チームのみなさん、日本で応援してくれたみなさんありがとうございました。

女子3走:村田茉奈美選手

今回、初めてのWOC出場、そしてこのフォレストリレーが唯一の公式戦。緊張も少しありましたが、1週間以上前から現地入りしていたこともあって、ようやくレースを走れることが楽しみでした。
ウムスタートに間に合うかとても際どいところでしたが、稲毛さんと盛合さんが「むらみにつなぐ!!」と言ってくださっていて、ドキドキしながらも信じて待っていました。しかし、2走の盛合さんがあと2分ほどで来るという情報を聞き、チェンジオーバーゾーンに入ってすぐのこと。スタッフたちが動き出し、待機中の女子選手が全員呼ばれ、地図が配られ出し、なんとウムスタートの準備が始まったのです。いやもう盛合さん来るよ!待って!とは言えず、私はラスポのほうを気にしながらずっとソワソワ...。と、その時。盛合さんがラスポに現れ、思わず私は「JAPAN!」と叫びました。それを見たスタッフが、貴女はタッチしていいよ、チェンジオーバーしていいよ、と。嬉しさでいっぱいになりながら、こうして無事チェンジオーバーすることができたのです。そして、日本がチェンジオーバーした瞬間、スタッフの合図と同時に有無スタートとなりました。本当にシビアな戦いでしたが、バトンをしっかり繋いでくださったおふたりに心の底から感謝しています。
私個人のレースとしては、特に大きなミスはなく、良くも悪くも無難な感じにまとまったと思います。60分切りを目標にしていたので少し悔しいですが、ペナすることもなく競技時間内(あと3秒でした)に完走し、日本チームとしての記録を残すことができ嬉しいです。
稲毛さん、盛合さん、JAPANチームの皆さん、そして応援してくださった皆様、本当にありがとうございました。

男子1走:寺垣内 航選手

序盤は集団の最後尾でもいいので、ポスト番号をしっかり確認しつつ、正しいルート(集団)をしっかりと見極めることを心がけました。1か所ルートミスをしてしまい、若干集団から遅れてしまいましたが、コース全体の1/3の会場通過までは、集団の最後尾付近に付けるといった展開でした。会場通過後は長いレッグやアップダウンの激しい山塊でのオリエンテーリングとなりました。一人旅になった区間もありましたが、諦めずしっかり粘りのオリエンテーリングをやればまた集団は見えてくるという気持ちで、オリエンテーリングに集中することを心がけました。実際にヤブや登りのエリアではミスをする選手も多く、数人の集団になったり一人になったりといったことが続きました。

数ヵ国と競っている状況で次走者(2走)の結城選手にタッチできたことは良かったと思いますが、手短に次走者にコース情報を伝達するという点については、十分な役割が果たせませんでした。また中盤~終盤にかけてフィジカル的に失速してしまったことが課題でした。個の力を上げることはもちろん、情報伝達を上手にやることでもっと上を目指せると思います。
チーム力の総決算がリレー競技と考えており、今年のチームは事前の情報共有や雰囲気はかなり良いと感じていたので、ぜひ良い結果につなげたいと考えていました。結果として、近年の中では良い順位ということで、そこは嬉しい気持ちもあるのですが、それでも26位/38ヵ国。これが現時点でのJAPAN(男子)の実力です。今回の反省を次回以降にしっかり繋いでいきたいと思います。
たくさんの方から応援、観戦、支援を頂き、本当にありがとうございました。
そして共に準備を進めてきたJAPANチームの皆さま、一緒に走ったチームメンバーの結城選手、小泉選手に感謝したいと思います。

男子2走:結城 克哉選手

1走の寺垣内さんがいい位置でつないでくれたので、その勢いを伝えたかったですが序盤にリズムに乗れず、一部の国に置いて行かれてしまったのが一番心に残っています。
3走の小泉さんにベルギーやアメリカなどの中堅国と競れる位置で、ちゃんとチェンジオーバーできたので、最低限の仕事はできたと思います。
情報伝達と、ターゲットレース前のフォレストでのレース感覚付けを課題に感じました。
1走から3走まで、お互いの実力を認めあい、自分の持ち場で力を発揮できるいいチームでした。
社会人になって、会社を長期間休んで世界選手権に参加することに自信がなかった自分にとって、大きな転機となる遠征でした。参加を後押ししてくださった職場の方々、コーチ・サポートの方々、そしてチームメンバーに感謝しています。応援ありがとうございました。

男子3走:小泉 成行選手

周囲のチームの動きをうまく利用しながら堅実に、しかし攻めるところは攻めるリレーらしい走りができました。悔やまれるのは終盤のルート選択で、欲を言えばもう1つ順位を上げたかったです。
以前より選手間の情報伝達がしづらい厳密な運営が行わるようになりましたが、コーチングゾーンの活用などチーム戦略を見直すことでもう少し順位をよくできる点があるように感じます。

コメント終わり

また、リレーの優勝争いでは、男女ともに非常に盛り上がる展開を見せていました。
女子はスウェーデン、スイス、フィンランド、ロシアが1走で熾烈な首位争いを見せますが、2走まで終了した時点でスウェーデンとスイスの一騎打ちに。スウェーデンは昨年度のWOCリレー覇者。アンカー両国ともエースでスウェーデンはスプリント2位のToveAlexanderson、スイスはスプリント3位のJudith Wyder。レース終盤まで首位を激しく争いますが、最後はスイスが走り勝ち、15秒差で優勝を決めました。

男子はさらに熱い展開で、2走終了時点で1'30差の間に10か国がひしめく集団走状態。
各国のエース対決の中、一時期は開催国ラトビアが首位に立ち会場が大きく沸くシーンがありました。
勝負が決したのは最後のロングレッグ13→14で、唯一直進のルートチョイスを選択したノルウェーが先行し、4秒差で勝利を収めました。
終盤の集団走は動画に残っていますので、ご覧ください。
https://www.facebook.com/WorldofO/videos/10160794350830541/?hc_ref=ARTdan04XdLKJ6SDHskxYMLKTkRXk7zH9tU9mEeqUAPOkGILjAOLWSMKmRvWDjJd_GA&fref=nf

以上です。

次は、ついに最終種目のロング。日本からは男子は小泉成行選手、女子は稲毛日菜子選手が出場します。男子16.1km、女子9.9kmの超ロングコースですが、二人の選手が力走してくれます。

引き続き応援よろしくお願いいたします。

PreO 2日目

トレイルO日本代表チームの岩田です。
8月9日はPreOの2日目が行われました。
微地形の林と採砂場で構成される今回のテレインでは、33コントロールが設定されました。

オープンクラスは7人が満点を獲得、そのうちトップは、タイムコントロールを18秒で答えたスロバキアのJanFuruczで、見事二日間とも1位となり優勝しました。
メダル争いは5位までが全問正解の61点という激戦で、タイムコントロールの差で雌雄を決することとなりました。

日本選手は、岩田選手が1問ミスに抑え2日目単独では8位と善戦したものの、初日のミスが響き総合では35位、大西選手と田代選手は得点を伸ばしきれない結果となりました。

PreOオープンクラス
1位 J. Furucz(SVK) 61点 30.5秒
2位 G. M. Oien(NOR) 61点 43秒
3位 A. Russanen(FIN) 61点 45.5秒
35位 岩田(JPN) 56点 236秒
41位 大西(JPN) 54点 67秒
45位 田代(JPN) 53点 101.5秒

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パラリンピッククラスのトップは3問ミスの30点で、二日間ともに1位を獲得したスウェーデンのOla Janssonが優勝しました。

PreOパラリンピッククラス
1位 O. Jansson(SWE) 58点 114秒
2位 M. Johansson(SWE) 57点 100秒
3位 S. Jakobsen(NOR) 56点 196秒
37位 高柳(JPN) 28点 388秒

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選手によるPreOの感想です。
岩田健太郎選手(オープンクラス)
最後のレースで結果を出せて良かったです。
ただ、正答率の高い問題を間違えてしまったのでまだまだ技術不足を感じると同時にトップ層のレベルの高さを痛感しました。
応援ありがとうございました。

大西正倫選手(オープンクラス)
Day1よりは幾らか調子を掴むことが出来ましたが、最後に連続ミスを出してしまい悔いの残る結果となりました。
終盤に向けていかに集中力を維持するか、なんとか解決したいと思います。

田代雅之選手(オープンクラス)
初日のミスの原因部分は今日は克服できたとは思うのですが、距離感(目測)という苦手部分で失点してしまい、下位に沈んでしまいました。応援していただいた皆さんの期待にこたえられる結果を残せず不甲斐ない気持ちも感じていますが、必ずや強い日本を復活させるべく今後も取り組んでいきます。

高柳宣幸選手(パラリンピッククラス)
暑かったです。10番あたりからしんどくなりました。パート2からはさらに疲れました。
1日目より点数を取れてよかったです。

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明日は最終種目のリレーが行われます。
各国1チーム3人で、各走者がPreOパートとTempOパートに挑みます。
PreOパートでは一人当たり10コントロール、TempOパートでは一人当たり4課題を解き、チームの総合成績を競います。
日本チームは1走大西選手、2走木村選手、3走田代選手で出場します。

各選手の意気込みです。
1走 大西正倫選手
畏れ多くも1走を務めさせて頂くことになりました。後ろに控える大先輩方の胸を借りて、やりたいように、しかしいつも通りを心がける所存です。足を引っ張らないよう頑張ります。

2走 木村治雄選手
最終種目なので頑張ります。

3走 田代雅之選手
普段経験しない手順(30個のうちどの10個を解答するか地図上に印はなくチェックカードを見る)の部分でつまらないミスをしないよう気をつけつつ、有終の美を飾れるようしっかりレースしてきたいと思います。

応援よろしくお願いいたします!

WTOC2018公式Webサイト
https://www.woc2018.lv/wtoc/

フォレスト選手紹介

大会期間も終盤に入りつつある本日8/9は、リレー競技が行われます。

日本選手からは次のメンバーが出走します。
Women 稲毛ー盛合ー村田 日本時間20:20スタート
Men 寺垣内ー結城ー小泉 日本時間22:20スタート

例年最終日に行われる種目ですが、今年はロングの前の開催となりました。
ついに出番となった2名の選手紹介です。

小泉 成行 (O-Support)

オリエンテーリング歴20年、WOCには9回目の出場ですが、2013年以来5年ぶりの出場です。本日のリレー(3走)と最終日のロングに出場します。
2005年の愛知での世界選手権で入賞を目標にして以来、ずっと高い壁に阻まれてきました。これまで予選を通過することもできず、才能がないことも十分に自覚させられました。
しかしそれでも諦められない場所でした。泥にまみれ傷だらけにもなりましたがここに辿り着きました。初めて立つ(個人)決勝の舞台。ようやく山頂が見えたときの嬉しさに似ています。
体調維持もテレイン対応もほどよくできており、細かなミスも含めて自分らしいパフォーマンスを発揮する準備はできています。日本基準のオリエンテーリングで、ナヴィゲーション・インストラクターとしてお手本になるような走りをしてきます。
ここまで登らせてくださった皆さんにあらためて感謝です。無事に戻ってきます。

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村田 茉奈美 (KOLC)

フォレストリレーに3走として出場します。国際大会はJWOC2016、WUOC2018と出場しましたが、WOCは今回が初めての挑戦となります。
1種目のみの出場ということで、このフォレストリレーがWOCラトビアでの最初で最後の公式戦です。トレーニングでリレーのテレインに入りましたが、テレイン自体は日本と大きく違わない印象で、対応しやすいと感じました。暑さとアップで大変なレースになると予想されますが、1走の稲毛さん、そして2走の盛合さんから繋いだバトンを、笑顔でゴールまで届けたいです。
応援よろしくお願い致します。

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PreO初日

トレイルO日本代表チームです。
昨日8月7日はPreO初日でした。
2日間合計で61コントロールあるうちの、前半28コントロールです。

オープンクラスのトップはノーミスの満点28得点で、TCは12.5秒でした。
ノーミスの28得点が11人、1ミスの27得点が15人。
日本選手は最高位でも3ミスの41位と厳しい出だしになりました。

オープンクラスPreO初日
1位 J.Furucz (SVK) 28点 12.5秒
2位 G.M.Oien (NOR) 28点 21.5秒
3位 A.Russanen (FIN) 28点 28.5秒
41位 田代 (JPN) 25点 84秒
48位 大西 (JPN) 24点 39.5秒
57位 岩田 (JPN) 24点 221秒

パラリンピッククラスのトップもやはりノーミスの28得点で、こちらも日本選手は厳しい出だしとなりました。

パラリンピッククラスPreO初日
1位 O.Janson (SWE) 28点 88秒
2位 S.Jakobsen (NOR) 28点 151秒
3位 M.Johansson (SWE) 27点 72秒
39位 高柳 (JPN) 11点 162秒

今日8月8日にPreO Day2のためのモデルイベントをはさみ、後半33コントロールは明日8月9日に行われ、そこで2種目め[PreO]の世界チャンピオンが決まります。
(2日間の合計で争われます。)

本日のレースを終えてのコメントや、2日目への意気込みなどを
各選手に語ってもらいました。

田代雅之(オープンクラス)
レース前のコメントがただのビッグマウスになってしまいました。
まだ勝つには実力が足りていないようです。
ミスの原因、ミスしそうだった原因は分析できていると思うので、しっかり立て直して2日目は少しでも挽回したいと思います。

大西正倫(オープンクラス)
先入観や思い込みが過ぎ、課題の意図を読み取れずミスを増やしてしまいました。小泉さんの代理に相応しくない結果となってしまい、不甲斐なさを噛み締めています。
より課題の多いday2に向けて、今日の結果に引きづられることなく、頭を切り替えて望みたいと思います。

岩田健太郎(オープンクラス)
レース中は良い感触を持って解けていたのですが、実際は悔いの残るミスもありトップと4問差がついてしまいました。
33コントロールあるDay2は、開き直って考えて挽回したいと思います。

高柳宣幸(パラリンピッククラス)
前半に時間かけすぎてしまい、後半焦りが出てしまいました。
2日目は1日目より上に行くことを考えています。

WTOC公式Webサイト
https://www.woc2018.lv/wtoc/

文責:田代

ミドル結果

Rigaでのスプリント競技が終わり、ついにフォレスト競技が始まりました。

最初の種目は、ミドル・ディスタンス競技です。Rigaから約50km離れたSiguldaという街で行われました。

プログラムのコース情報は
男子5.9km ↑235m 優勝設定時間33分
女子4.8km ↑195m 優勝設定時間33分
という、かなりの高速レースが予想されるものでした。

早速ですが、本番の地図がこちらです。
男子:https://www.woc2018.lv/files/MM/WOC_MIDDLE_MEN.jpg

女子:https://www.woc2018.lv/files/MM/WOC_MIDDLE_WOMEN.jpg

発達したヤブと緩やかな地形が組み合わさり、非常に難易度の高いコースとなっています。

以下、結果です。

男子
1.Eskil Kinneberg Norway 32:59
2 Daniel Hubmann Switzerland 33:05
3 Florian Howald Switzerland 33:13
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68 Wataru Teragauchi 54:49

女子
1.Natalia Gemperle Russian Federation 32:02
2.Marika Teini Finland 33:32
3.Isia Basset 93 France 33:56 +1:54
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-.Mie Moriai DNF


女子は昨年度のチャンピオンであるSweDenのTove Alexandersonが優勝候補の最右翼と目されていましたが、3番コントロールを飛ばして失格となりました。失格となったことを除いても、大きなミスを2-3個犯していたため、入賞ラインには遠く及ばない結果とっていました。その中で、ミスなくレース全体をまとめたロシアのNatalia Gemperle選手が2位に1'30の差をつけ圧勝しました。

男子は後半まで激しい首位争いが続きました。
スプリントで優勝したDaniel Hubmannを筆頭に実力者ぞろいのSwitzerlandの選手が大活躍、2位にDanielHubmann、3位にFlorianHowald、4位にMatthias Kyburzが入りました。優勝はNorwayのEskill Kinneberg。1位から6位までの差が43秒と、熾烈な優勝争いとなりました。中盤までトップを走っていたOlav Lundanes選手は、中盤のフラットなエリアにある難しいコントロールで大きくミスを犯し、入賞を逃しました。

このように、実力者でも迷ってしまうテレインで、本日のミドル競技は行われました。
詳細な試合展開やレッグの解析は以下のページからも確認できますので、ご興味ある方はどうぞ(英語です)

※参考:World of O関連記事
http://news.worldofo.com/2018/08/07/woc-2018-middle-maps-results-analysis/

日本からは12:24に盛合美誉選手、14:36に寺垣内航選手が出場しました。

残念ながら、盛合選手は競技中蜂に頭や腕を複数個所刺されて棄権を余儀なくされてしまいました。明後日のリレーを走れるかは、本人の体調次第ですが、緊急で搬送された病院でしっかりと処置を受けることができ、命に別状はありません。

以下、結果と出走した選手からのコメントです。

盛合美誉選手

今回のミドルのレースでは不幸にも蜂に刺されて中断されてしまったので、リレーでは行き場のないフラストレーションを発散してエース稲毛選手から引き継いだバトンを、最前線で活躍する村田選手に渡したいと思います。今は、蜂に刺されて体の痛みが引かないため、全力で回復に努めます。

2018盛合美誉2.JPG

寺垣内航選手

今日は序盤こそ上手く入れましたが、中盤から立て続けにミスを連発してしまいました。(まだ分析中ではありますが、)
薮の中において、確実性のあるナビゲーションができなかったことが一番の課題だと感じてます。
正直、悔しいですが、今日の反省を生かして、フォレストリレーでは強い気持ちを持って仲間と向かっていきたいと思います。
引き続き応援をお願いいたします。

2018寺垣内航2.JPG

次の競技は8/9のリレー競技です。

女子は稲毛日菜子選手、盛合美誉選手、村田茉奈美選手の3名、男子は寺垣内航選手、結城克哉選手、小泉成行選手が出場します。
女子は14:20(日本時間20:20)、男子16:20(日本時間22:20)よりレース開始です。

引き続き応援よろしくお願いいたします!!

ミドルスタート時刻

大会公式WEBにも掲載されていますが,ミドルディスタンスのスタート時刻です.

世界オリエンテーリング選手権大会2018(ラトビア)
8月7日ミドルディスタンス スタート時刻(Sigulda)
 盛合美誉 12:24
 寺垣内航 14:36
応援よろしくお願いします.

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